我が家でホームシアターを構築した時に調べたこと、気づいたことを中心に ホームシアター構築の仕方を説明していきます。

プロジェクター&スクリーンを選ぶ

■プロジェクターとスクリーンの場合

本格派ホームシアターを構築するのであればオススメは、プロジェクター&スクリーンです。 この場合、プロジェクターの設置場所と、スクリーンの設置場所の2つを考える必要があります。 プロジェクターとスクリーンの距離や位置関係も大事です。互いの都合を考えて機器を選んでいきましょう。

■スクリーンのタイプを選ぶ

スクリーンにはタペストリータイプ、床置き、天井吊り、三脚スタンドに掛けるタイプなどがあります。 家具をスクリーンに合わせてオーダーメイドで作るという方法もあります。

タペストリータイプ
壁や天井にフックをつけて引っ掛けるタイプです。 三脚スタンドを設置して引っ掛けたりもします。 このタイプは、巻いて棒状にして片付けることができるのが利点ですが、 片付ける手間が掛かるのが難点です。

床置き型
床に設置して上に引き出すタイプです。 壁や天井に穴をあけなくてよいので、賃貸の家でも設置し易いのがうれしいところです。 デザイン性が高い製品が多く、スクリーンを収納して置いたままでも問題ありません。

天井吊り型
天井に取り付けるタイプです。 リモコンでスクリーンを出し入れする電動タイプや、 ロールカーテンの様なタイプ、ブラインドの様な手動タイプなどがあります。 スクリーン収納にもあまり手間がかかりません。 天井に取り付けるため、スクリーンを収納してある時は目に付かないので、リビングなど美観に気を使ったホームシアターに使いたいタイプです。

■スクリーンのサイズ(インチ)を選ぶ

 設置場所を決めたら、下の表でスペースに合うスクリーンのサイズを調べましょう。 両サイドにスピーカーを設置するので、そのスペースを確保するのをお忘れなく。

インチ 16:9ワイド(横幅:高さ) 4:3(横幅:高さ)
60 132.8cm:74.7cm 121.9cm:91.4cm
80 177.1cm:99.6cm 162.6cm:121.9cm
100 221.4cm:124.5cm 203.2cm:152.4cm
120 265.7cm:149.4cm 243.8cm:182.9cm
140 309.9cm:174.3cm 284.5cm:213.4cm

■プロジェクターを選ぶ

家庭用向きプロジェクターには液晶プロジェクターとDLP式プロジェクターの2種類があります。

液晶プロジェクター
小型化が可能で、細かな調整もないなどの設置性が魅力です。 DLP式に比べ黒浮きし易い面があるようですが、メーカーの競争も激しく改良される傾向があるようです。 価格の方も競争の結果、消費者に優しくなっています^^

DLP式プロジェクター
色再現性がよく、なめらかな画像が得られる、高い光出力が得られるなどの特徴があります。 液晶に比べ黒がより黒らしい黒になるようです。 ただ、不利点として人によってレインボーノイズが見えることがあり、長く視聴していると疲れることがあるようですので、 DLP式を選ぶ場合は量販店などで必ずデモを見ることをお薦めします。

プロジェクターを選ぶ時には、もうひとつ重要な点があります。 それはプロジェクターの投影距離です。 以下のプロジェクターの場所を読んで、ご自分のホームシアターに設置可能か確認してみて下さい。

■プロジェクターの設置場所

 プロジェクターの設置場所はスクリーンの正面。 床、天井、棚などに設置します。

 プロジェクターはスクリーンサイズに合わせて、ピントの合う距離に設置する必要があります。 プロジェクターによって適切な距離が違いますので、 メーカーサイトなどで適切な距離を調べて、設置場所を確保できるか確認しましょう。

以下の表はほんの一例ですが、ご参考にしてください。 例えば60インチワイドのスクリーンに合わせたい場合、画面から最短1.81m〜最長3.67mの場所に設置する必要があります。

TH-AE700(Panasonic)の場合
インチ 16:9ワイド(最短〜最長) 4:3(最短〜最長)
60 1.81m〜3.67m 2.24m〜4.51m
80 2.43m〜4.92m 3.00m〜6.04m
100 3.06m〜6.16m 3.76m〜7.56m
120 3.68m〜7.40m 4.53m〜9.08m
140 4.30m〜8.64m 4.29m〜9.08m

■テレビにするか、プロジェクターにするか

 私のスタンスでは基本的に薄型テレビがお薦めです。 リビングに設置する場合は特にです。 本格的なホームシアターを構築したい方にはプロジェクターをお薦めしますが、 プロジェクターはリビングに設置するには、制約が多いからです。

 ホームシアター専門ルームにホームシアターを構築する方には是非プロジェクターをお薦めしたいです。 羨ましい・・・^^;

リビングに設置する場合に、それぞれ以下の特徴が出てきます。

薄型テレビの特徴
  部屋の明るさに左右されない
  テレビだけなで設置が楽
  配線引き回しが楽
プロジェクター&スクリーンの特徴
  見る時は部屋を暗くする必要あり
  テレビも設置する必要がある
  配線引き回しが大変

 つまり、プロジェクターでは設置するものが多く、配線も伸ばす必要があるので部屋が煩雑になり易いのです。

 ただ、プロジェクターの方が、インチサイズで比べるとテレビに比べて安上がりだし、本格的で迫力を感じるホームシアターを構築し易いのも事実です。

 リビングでも本格的なホームシアターを目指す方は、安く上がった分、部屋を煩雑にしないようにする為に資金を投入してみてもいいかも知れません。 コードを壁裏を通す配線工事や、プロジェクター&スクリーンを人目に付きづらい天井付けにする、などの対応をとることで素敵なリビングシアターを目指して下さい。





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